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職人の声

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vol.3 クリーナー 大橋健太・原橋勇気

職人兄弟。

兄弟である僕達ですが、幼少期、家庭の事情で養護施設に入っていました。施設を出た後、互いに離れて暮らし、工場で働いたりとび職をしたりしていました。ある時、弟から、新しく始めたクリーニングと言う仕事の話を聞いて、兄である僕もクリーナー職人の世界に飛び込みました。最近は兄弟ならではのコンビネーションを発揮して、二人で仕事をすることの良さを感じることが増えて来ました。弟は一つの作業に集中することが得意、僕は、全体的なバランスを見ながら進めることが得意なので、お互い良い部分を活かしつつ、互いに助け合いながら仕事をしています。

終わりの見えないクリーニングという仕事。

クリーナーの仕事には終わりがありません。例えば、壁紙を貼替える、網戸を交換する、設備を交換するといった仕事であれば、終わりは明確です。ところがクリーニングとなると、「これで終わり」、というはっきりとしたラインはありません。極端な話、やろうと思えばいつまでも続けることができるわけです。でも、仕事には期限があります、だからこそ、そこにクリーナーとしての醍醐味があります。限られた時間で、お客様に喜んでもらえるように徹底的にきれいにする、と同時に、作業スピードを上げていくことを目指す。一つとして同じ状況の無い退去物件に対し、限られた時間の中で、喜んでもらえる仕上がりを実現する、この2つの両立を追求するのがクリーナーという職人です。汚い物件を早く、きれいに仕上げることのやりがいを感じます。
時々、掃除の後に、近所に住むオーナー様にお会いする時があります。
「きれいになったね!」と、喜んでもらえることが何よりうれしいご褒美です。

教えてもらえないことは見つける。

本来、職人稼業は、親方から学びます。修行の期間が終わると1人で仕事をするため、実は、親方から学んだこと以外のやり方は知らないのです。それ以上に効率的で、きれいに仕上がる方法や作法は自分で見つけなければなりません。以前、他の職人と一緒に仕事をする機会があったのですが、その時、自分の想像を超えるほど、きれいに仕上がっている床がありました。親方から学んだのか、自分で習得したのかは判りませんがとにかくきれいだったのです。その職人から技術を聞くことはできなかったのですが、そこで、初めて技術(武器)を持つことの大切さを知りました。その人にしかできない仕上げにすることで職人としての評判が高まり、安定した仕事を獲得出来るのです。今後も、職人としての更なる武器を身に付ける努力を怠らず、高いレベルで活躍したいと思っております。

どうせ辛いなら最初にもがく。

当然、仕事をしている時には辛いこともたくさんあります。皆、人間なので、集中力が切れることも作業に飽きてしまうこともありますが、そんな時の気分転換の方法があります。それは、現場に入ってそんな状況に陥ったら、無理せず休憩を取り、気持ちのリフレッシュを行うこと。そして、再度現場に入る時には、今から初めて現場に入る気持ちでやります。そうすると経過した分の作業が終わっているので、気分がポジティブになれるんです。
多分これは、クリーナーだからというのではなく、様々な仕事や、作業に言えることなのかもしれないですよね。僕らは単純なので、ちょっとした工夫で仕事がはかどる分、長続きするのかもしれません。
繁忙期などは、作業が間に合わずに朝駆け夜駆けもしばしば。ものすごく汚い現場で「いつ終わるんだ・・・」と、くじけそうになったりすることもあります。己との孤独な闘いでは、ひたすらやるしかありません。ですが、意外とどうにかなるもので、辛いことが早い段階であれば、その後は楽になることを体感出来ます。現場で様々な苦労を経験すればするほど、自分の幅が広がることに気づきます。自分の成長を感じられるからこそ、この職業が面白いのかもしれません。これからも辛いことをバネに、兄弟共に、職人として成長していきたいと思います。

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